説明
発行年度：2012年
発行国 ：英国
重量 ：5ポンド（約39.94g）
金品位 ：0.9170
グレード：PF 70 ULTRA CAMEO（NGC）
発行枚数：3,850枚
コインの概要説明
エリザベス女王即位60年を記念して発行された5ポンド金貨となります。イギリス5ポンド金貨と言えば、ヴィクトリア、ジョージ、エドワードと名立たる歴史の国王の名前が連なりますが、このエリザベス女王も人気が非常に高いと言えます。
このコインは、通称「ヤングヤング」と呼ばれている、エリザベス女王の一番若い肖像が描かれている5ポンド金貨となりますが、現代英国を代表する世界的な彫刻家、イアン・ランク・ブロードリーが再構築することによって新たに生まれ変わりました。若き日の女王の柔らかな頭髪は古代ギリシャ時代以降勝利者の象徴とされる月桂冠を戴き、女王が成就した王位継承の正統性を古典的に物語っています
ポートレートの右側には「神よ我が歩みを導き給え」という意味の荘重なラテン語碑文が刻まれています。この碑文ですが、かつてロイヤルミントがヴィクトリア期に発行した英国コイン史上の最高傑作と謳われる「ウナとライオン」にも刻まれていたもので、ここではイギリス国教会の首長でもある女王の敬虔なる心情を情感豊かに表現し、感動を誘います。コイン両面の2種の肖像を見比べてみますと、いかにそれまでの60年間が英国史にとって実り多き一時代であったかを改めて思い起こさせるとともに、60年間決して変わることのなかった女王の国家に対する熱烈なる忠誠心を再確認することができます
美しい女性像は人気の出やすいコインで、こちらはPF70UCAMと最高鑑定がついており、発行枚数の少なさを考えると、将来的な資産価値は、モダンコインの中で高い方かと思います。
2013年にもセットでこの肖像が描かれていますが、1953年の5ポンド金貨以来、この大きさはこの2012年が初めてとなります。時々1953年エリザベス5ポンド金貨の問い合わせがありますが、そのコインは、探してもでてこず20億円でも買えないのでは、と言う程、エドワード8世よりも希少となっております。
また、発行枚数は3850枚と予定されていたのですが、実際は、1,000枚程しか発行されませんでした。そのため今後は、より一層市場で見かけることがなくなるモダンコインの１枚となります。
鑑定枚数
鑑定枚数は、下記となります（NGS総鑑定枚数：116枚）。
2023年3月8日時点
価格推移/情報
オークション価格は、下記となります。
2021年6月に銀座コインオークションにて2,090,000円（オークション会社手数料、消費税込）で落札されました。
オークション価格より圧倒的に安価での販売となり、将来ダイアナ、ヤングエリザベスと共に資産保全を兼ね、中長期的に伸びていくであろう1枚と思われます。
ちなみに「COIN PLACE」では、同じPF70 ULTRA CAMEOグレードのコインが3月8日時点で1,850,000円（税込）で販売されています。
《参考URL》＠NGC
https://www.ngccoin.com/certlookup/6134098-005/70/
